スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

iPhone版「弾言」の読みやすさは、他でも実現できるのか

iPhone版の「弾言」、想像以上に読みやすかった。読む側のことをしっかり考えて作り込まれつつ、著者の挑発とも思える機能まで備わっていた。

弾言はちょうど1年ほど前に出版された、小飼弾さんと山路達也さん著の人生論。以前に
書籍で一読して、なかなか面白かったので、iPhone版はその復習とネタとして買った。

弾言と弾言


iPhone版は「クーリエジャポン」にも使われているボイジャーの「T-Time」をプラットホームにして作られている。T-Timeで作られた電子書籍は、少なくとも私の知る限り他に比べて操作性が良く、かつ読みやすい。その理由は
「1ページあたりの分量がiPhoneに最適化されている」
「すべての操作が片手でできるように作られている」

からだと思う。このおかげで電車の中などで本を開くのに比べてとてもハードルが低い。

しかも弾言は内容がテーマごとに細分化されており、書籍版でも2~4ページごとに「弾言」として結論を導いている。1つのテーマを読むのに1分かかるかかからないか程度なので、通勤電車でも区切りをつけやすい。たしか「R25」も同じことを考えていたと聞いたことがある。

弾言比較

T-Timeは非常によくできたフォーマットだが、大きな欠点がある。それはアプリの製作に時間がかかること。なぜなら、本の装丁をそのまま使えず、新たに組み直す必要があるためだ。

「クーリエジャポン」も本誌発売からiPhone版が出るまで数週間ほどかかっている。これはアプリの製作期間とAppleの認証によるものだと思う。以前、ブックフェアでボイジャーがT-Timeを使った電子書籍アプリの製作方法を紹介していたのを見たことがあったが、本の内容や構成を理解し、読者がどういう順序で読み進めるか、読むのに最適な文字の大きさはどれくらいか、どこで区切ればいいか、などを考えながら作る必要があると感じた。マニュアル化してバイトに任せるにはちょっと荷が重い。

T-Time製作画面1 T-Time製作画面2


さらに弾言では書籍と書いてあることは一緒でも、タイトルの付け方や装飾などをiPhone向けに変えている。弾さんはブログ

作る側としてはこれは手間がかかります。@Tats_yも大変だったようです。

と漏らしている。

私はiPhoneの「Magastore」で、自社の雑誌を提供する(これを書いている時点で未発売)担当をしているが、基本的に目次などの仕様書を書いてPDFの原稿と一緒に送るだけだ(実際はもう少し手間がかかっている)。すでに他では本誌発売の翌日にはMagastore版が発売されているものもある。しかし読みやすさでは同じ雑誌でも「クーリエジャポン」にはかなわない。
iPhone_クーリエジャポン iPhone_GQ


こうした原因は、iPhoneの画面と書籍の面積の違いによるものなので、今後Kindleの画面を高精細にし、かつ軽く、片手だけで操作できるのような端末で解決するかもしれない。さらに端末だけでなく配信インフラや出版社とのビジネス関係など、諸々課題があるが、それぞれで解決(妥協)できる素地ができつつあるので、案外来年の今頃には自分もフツーにiPhone以外の電子書籍を使っていると期待してみる。


そうそう、最初に書いた「挑発と思える機能」とは、オートスクロール(ページめくり)のこと。左上のアイコンをタップしてONにすると、だいたい3.5秒ほどで画面が切り替わる。1ページあたり平均して200字ほどあるので、1秒間に60文字前後は読まないとついていけない。本文では「多くの本を読み飛ばせ」とありますが、まさにこれくらいのスピードで読み飛ばせと言っているんじゃないかと。
弾言 オートスクロール

弾言 成功する人生とバランスシートの使い方弾言 成功する人生とバランスシートの使い方
(2008/09/25)
小飼 弾山路 達也

商品詳細を見る
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。