ziny.us(ジーニアス)を見て考えたソーシャルニュースサービスの行き先

個人的にソーシャルニュースはとても興味があり、古くははてなブックマークからFlipboard、最近ではSmartNews、Gunosyなどいろいろ使っている。ziny.usはタブレット上でiBooksやi文庫HDのように、本棚にジャンル別に雑誌風アイコンが並び、タップするとFlipboard状にコンテンツが展開されるインターフェース。見た目を重視しているだけあって、デモを見る限りなかなかきれいで使い勝手も良さそうだった。

キュレーションをテクノロジーで実現しプラットフォーム化するビジネスはかなりホットでライバルが多い。Flipboard、SmartNews、Gunosyなどの中にもそうした形を考えているところはありそうだし、他にもSummlyやRockmeltなどすでに似たサービスはいくつもある。好き者は目移りしてしまい、いくら使い勝手が優れていても継続的に「何か」がないとすぐに離れてしまいがち。
さらにそれに対しこうしたサービスを必要とするユーザーが全体でどれくらいいるかまだまだ未知数。いずれもよくできているにもかかわらず”好き者向け”を抜け出せておらず、ほとんどのユーザーはTwitter、Facebookで流れてくる情報とYahoo!ニュースで事足りている。好き者だけでは広告やコマースビジネスは成り立ちづらい。
こうした場合、過去の例からいくつかのサービスはB2Bビジネスへ方向転換したり、Yahoo!などの大手に組み込まれるパターンが多く、この分野もそうした動きが今後1〜2年後には出てくると思う。まぁそれだけではちょっと夢がないので、ziny.usを含めたソーシャルニュースサービスの予想外の進化に期待したい。
ziny.us
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