電子書籍

電子書籍アプリGooBooksがリリースされました

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先日、私のいる会社から新しいiPhone/ iPad両対応アプリ「GooBooks」がリリースされました。

GooBooksはその名のとおり電子書籍アプリです。1アプリ1冊ではなく、何冊もの本が読めるようになっています。Gooなので今のところすべてがクルマ関連ですが、今後はバイクなどその他のジャンルも増やしていく予定です。

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アプリを立ち上げると、最初からいくつかの本が登録されています。

「購入パーフェクトガイド」
中古車を買う前の準備、いいクルマを見極めるためのポイント、契約・見積もりの基礎知識

「プリウス」「キューブ」「ロードスター」「オデッセイ」「ステップワゴン」(9/4現在)
最新だけでなく歴代モデルの特徴、内装、乗り心地、相場など、中古車専門誌ならではの記事を車種ごとに紹介。次号「エクストレイル」も予告されていて、今後特集する車種をが増えていく予定。

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ページをめくっていくと、画像が光るところがあり、それをタップすると拡大画像やGooの中古車検索ページにリンクするようになっています。

Gooでは昨年から電通の「マガストア」にて有料で記事を提供してますが、こちらは雑誌の「Goo(首都圏版)」に載った記事をそのまま掲載してます。これに対しGooBooksは過去記事を車種ごとにピックアップしてiPhone / iPad向けにレイアウトしなおすという、実は結構な手間がかかってます。

エンジンは産経新聞やマガストアなど多くの電子書籍アプリで使われている「ヤッパ」を採用。本を開くとダウンロードする仕組みとなっているため、ネットにつながる環境が必要です。

今のところアプリや中の本とも無料なので、ぜひダウンロードして試してみてはいかがでしょうか。

GooBooksはこちらからダウンロード
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電子書籍向き/不向きなコンテンツ

前のエントリーで書いた「電子書籍向き/不向き」なコンテンツについて、雑誌に絞ると以下のようになると思います。

電子書籍向き:1つのネタを深掘りした保存性・指向性の高い記事、およびマンガ

ビジネス誌を例にとると、週刊東洋経済や週刊ダイヤモンドの特集などは、場所をとらずいつでも参照できるという電子書籍の特性に合ったコンテンツだと思います。買ったときだけでなく、後から参照することが考えられる記事をiPadに入れておければ心強いです。最近増えている、過去の特集に記事を追加した特別編集版なども向いているでしょう。

また指向性が強く資料として利用できる記事は、発刊から時間が経ってもニーズの低下が比較的少なく、検索すればいつでも購入できればありがたいという点でも電子書籍に向いているといえるでしょう。

週刊ダイヤモンドは過去に特集した記事から特にiPadを真っ先に買うユーザーをターゲットに「アップル」「ドラッカー」「フリー」「ツイッター」特集をセレクトし、1特集300円、4特集まとめて1000円で販売してます。また、これとは別に「トヨタ」特集も販売して、テストマーケティングを展開しています。これらがどれだけ売れているのか興味深いです。

一方マンガは、読み捨てるもの、後から何度も読み返すもの、いずれも電子書籍に向いたコンテンツといえるでしょう。iPadのスクリーンはコミックより大きいのでスクロールやズームなどをする必要もありません。電子書籍というよりiPadという端末に特性に合っていると思います。


一方不向きなコンテンツはというと

電子書籍に不向き:速報性の高い記事・時事ネタ、読み物記事

おそらく週刊誌などは電子書籍として不向きなコンテンツでしょう。ニュースや、時事に対する分析、評価などはWebでいくらでも見つかるので、電子書籍アプリを開かなくてもSafari + Googleで事足ります。今の時代にあえて週刊誌を買っている人って、実は紙で読めることに一番の意義を見いだしているんじゃないでしょうか。

読み物については言わずもがなで、1ページあたりの文字が多ければ多いほど電子書籍の方が読むのが苦痛になる人が多くなると思います。電子書籍は全般的に「読む」より「見(魅)せる記事の方がウケがいいと思います。

…とまぁ、独断と偏見で向き・不向きを決めてしまいましたが、個人的にはこのセンでコンテンツ企画を考えていくつもりです。

「電子書籍の衝撃」佐々木俊尚さん出版記念講演に行ってきた

20100411電子書籍の衝撃
4月6日に行われた佐々木俊尚さんの「電子書籍の衝撃」出版記念講演に出席し、同書を読み終わりました。

最初に一言、この本はこれから間違いなく来る電子書籍化の波を語る上で、読んでおくべき1冊になるはずです。また、この会に参加できたことは、この内容を理解し、その次を考えるための大きな助けになりました。


■キーワードは「アンビエント(遍在)化」

コンテンツが電子化されることによって大きく変わるのは、売っている店に行かなくても家や外出先など、どこにいてもインターネットにさえ接続できれば買えてしまうことでしょう。我々はすでに音楽でそれを体験しています。本書は、それを「アンビエント(遍在)化」と表現しています。

それが私たちが単に家から店まで行き帰りする手間がなくなって楽になるだけでは済みません。ここが変わると、今まで当たり前で疑問に感じることすらなかったことが、バタバタとひっくり返っていくわけです。その最も大きいのが以下の2点でしょう。

・人やメディアなどで紹介された本について、関心が高まっているうちにその場で購入できる。

・書店の制約上、目立たないところに置かれていたり、店頭から消えていった本を容易に探しだせ、すぐ買えるようになる。新しい本と古い本が同じ土俵に立つ。


従来は、マスメディアが発信するランキングや広告などを見て興味を持ったり、書店の平台から手にとって気に入ったりすることが、購入動機の大部分を占めていました。それが電子書籍の世界ではガラリと変わります。読みたい本に出会うきっかけから、既存の出版社-取次-書店とつながる書籍ビジネス全体まで大きな変化をもたらすとしています。このあたりはぜひ本書を読んでいただきたいと思います。


■「知識のたこつぼ化」は杞憂

こうした流れは、これまで出版業界に携わってきた人たちや書店、さらに本の著者や読者においても歓迎したくなかったり、躊躇してしまう側面があることは事実でしょう。そこで様々な憶測や疑問を投げかけられています。

特によく聞かれるのが、読まれるコンテンツの電子化が進むと、人は興味ある分野の記事しか読まなくなって情報の偏りが生じ、知識のたこつぼ化が広がるというものです。情報はすべて検索エンジンを通して手に入れたり、特定の人のブログやツイッターしか読まなくなることを危惧しているわけです。

これに対し佐々木さんは「たこつぼ化しない」と断言しています。

ツイッターやブログなどのソーシャルメディアを経由して新しい本と出会うというのは、明らかなセレンディピティ(何かを探しているときに、探しているものとは別の価値あるものを見つける能力・才能)が生じている。ミクシィの特定コミュニティだけを読んでいるなら偏りが生じるかもしれないが、ツイッターやブログを読むことは、自分が予期していない、コントロールされていない情報が入ってくる。これらはセレンディピティを意図的に生み出すアーキテクチャになっている。

私も経験上これにほぼ同意です。自分が情報を仕入れたいと思える人ほど、引き出しをたくさん持っており、ブログなどからそこ以外では出会わなかったであろう有用な本や記事と出会えることが多々あります。電子書籍の普及は、こうしたコンテンツを手に入れるハードルをぐっと低くしてくれるものと期待してます。

今までのやり方が通用しなくなることを危惧し、新たな潮流に自分の感覚だけでケチをつけるよりも、自分たちの経験を活かしてどう適応し、利用していくかを考えるべきでしょう。遅かれ早かれ環境の変化が起きるのは自明のことなんですから。


ちなみに、この本の出版元であるディスカヴァー21の干場社長によると、週刊ダイヤモンドが自主的にとりやめたという「電子書籍と出版業界」特集に掲載されるはずだった内容のいくつかがこの本の4章「日本の出版文化はなぜダメになったのか」に収められているそうです。ダイヤモンド社の「自主的な判断」に追い込んだ出版業界の現状と行く末を占えるかもしれません。

電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)
(2010/04/15)
佐々木 俊尚

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クーリエ・ジャポン編集長に聞いた、創刊・こだわり・iPhoneアプリ

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先日、講談社の「クーリエ・ジャポン」編集部にお邪魔してきました。以前にレビュー・プラスで応募されていた同誌2月号「次の、ITライフ」のレビューを書いたことがきっかけでお招きいただきました。

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編集部に並ぶ世界中の雑誌、新聞!

「世界のさまざまな話題を、各国の現地メディアはどう報じているのか」、そして「世界は日本をどう見ているのか」――クーリエ・ジャポンは、この双方向の視点をコンセプトに、フランスの週刊誌「クーリエ・アンテルナショナル」と提携。全世界で1500を超える新聞・雑誌から記事を選び、毎月10日にお届けします。 クーリエ・ジャポン ABOUT US


このように他にはない独自のスタイルで編集されている雑誌ですが、「ジャポン」からも想像できるとおりフランスの情報誌「Courrier」がルーツ。編集長の古賀さんは、9.11テロが発生したとき、前日に最新号の締め切りが過ぎていたCourrierが、その日のうちに世界中の新聞に掲載された9.11に関する社説を集めて内容を差し替え、1日だけ遅らせて発売したことに衝撃を受け、注目したそうです。

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古賀編集長が持っているのは、9.11を特集した「Courrier」

「世界の優秀なジャーナリストの力を使って雑誌を作れないか」。ちょうどそのとき、講談社が創立100周年を記念した「オンリーワン」の企画を社内公募していて、このコンセプトで応募し、見事に採用。Courrierと提携して生まれたのがクーリエ・ジャポンだそうです。うーん、ドラマ!

そんなクーリエ・ジャポンも、インターネットの普及にともなった情報伝達の変革に合わせて形を変えながら毎月発売されていますが、表紙や記事のレイアウト、写真、イラスト等にもかなりのこだわりを持って作られているそうです。

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例えば2010年2月号の「次の、ITライフ」にあったイラスト。これはわざわざ海外のイラストレーター(IBMのロゴなどを手がけたところだそうです)に依頼して作られているとか。「国内で作ると、どうしても『東洋経済』のようになっちゃうから(笑)」。確かに雑誌(特にオシャレ・アート・インターナショナル系)は、載っている情報だけでなく、そこにある雰囲気が重要ですからね。

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iPhoneユーザーからすると、クーリエ・ジャポンは真っ先に2009年2月号から記事をアプリとして発売したことでも知られてます。これまで(2010年2月現在)に無料の「Lite」版が5~6万、有料版は数千ものダウンロードをされており、AppStoreでも上位にランクインすることが多い人気アプリです。

始めたきっかけは「何となく」だそうですが、全ダウンロードの5%が海外からダウンロードされているなど「作り始めたら面白かった」とか。海外でも大きな書店ならクーリエ・ジャポンの雑誌を扱っているところもあるものの値段が3倍ほどになるそうで、海外にいる日本人が世界の出来事を日本語で読みたいというニーズと、iPhoneアプリが世界中同じ値段で買えるメリットが合致したようです。これはなかなか興味深い話。電子書籍の普及にも関わることかもしれません。

ところで、クーリエ・ジャポンのファンが朝、カフェに集まって、気になった記事について語り合う朝食会(mixiコミュニティ)が開かれているそうです。私はこれに参加したことがありませんが、最近、別の朝食会に参加していましたので、講談社の広報さんにこの話しをしたところ、とても興味を持っていただきました。もしかしたら、編集者(あるいは編集長!?)を招いた会が開けるかもしれませんね!

COURRiER Japon ( クーリエ ジャポン ) 2010年 03月号 [雑誌]COURRiER Japon ( クーリエ ジャポン ) 2010年 03月号 [雑誌]
(2010/02/10)
不明

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「食べレコ」で電子書籍とグルメ雑誌の相性の良さを実感した!

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すごい電子書籍アプリが出ました、「食べレコ」。これはきっと手放せなくなりそうです。

食べレコは美味しいお店を紹介するグルメ記事に絞った電子書籍アプリです。アプリ自体は無料で、登録されている記事を買うことで中身を参照できます(無料サンプルも多数アリ)。

記事は書店などで買える雑誌やムックなどに掲載されている美味しいお店を紹介したものです。一冊まるごとではなく、特集ごとに買う形式になっています。各特集ではだいたい数十件のお店が写真を交えて紹介されてます。

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こうした電子書籍化された雑誌や記事の販売はMAGASTOREですでに行われてますが、食べレコはiPhoneアプリならではのコンテンツや機能をいくつも持ち合わせています。

1つ目が、iPhoneに最適化されたレイアウト。iPhoneの画面の大きさに合わせて再編集されているため、拡大縮小しなくても問題なく読めます。しかも掲載されている写真が雑誌のクオリティを損ねておらず、とても食欲をそそります。

2つ目は、記事中で紹介されているお店の場所の地図をワンタッチで呼び出すことができます。地図だけでなく、営業時間や席数を参照したり、直接電話をかけることもできます。

3つ目は、今いる場所の近くで、すでに購入した記事に掲載されているお店がないかを地図で検索できます。(この記事を書いている時点では半径2キロ圏内のみ検索可)。近くになくても、地域で絞り込むことができます。

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美味しいお店を検索できるアプリとして「食べログ」や「ぐるなび」などがありますが、雑誌として編集された記事や写真は、これらとは一線を画したクオリティがあります。食べログは星の数やクチコミの内容が判断基準になりますが、食べレコは特に写真を見るだけで行ってみたくなる人が多いのではないかと思われるので、あまり競合しないかと。

アプリとしての操作性も高く、動作も非常にきびきびしてます(たまーに落ちますが)。取りそろえている記事も始めにしてはなかなかの品揃えだと思います。今後は「dancyu」など、さらに充実するのを期待したいです。


私がこのアプリで感心したのが目の付け所です。以前にも書きましたが、美味しいお店を探す雑誌は場所の検索性が悪いものが多く、例えば今日行く場所の近くにいい店がないか探そうとしても、掲載されている店舗をまとめた地図がなく1ページずつ探さなければなりませんでした。

しかし食べレコならそうした不満が解消されます。重い雑誌を持ち歩く必要がないし、出先でお店を探したり、特集をオンラインで買ったりすることもできます(どのエリアに何店舗の記事が掲載されているかが購入前に確認できる)。つまり、グルメ雑誌とiPhoneや電子書籍は抜群に相性がいいと言えるでしょう。

詳しくは食べレコの公式ホームページにて。Twitterもあります。

iPhoneに入れる情報について本気で考えた「iPhone情報整理術セミナー」

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もう先週になってしまいましたが、アップルストア銀座で行われた「iPhone情報整理術セミナー」に行ってきました。「iPhoneの中級から上級者になる近道」として非常に売れているという「iPhone情報整理術」の著者である堀正岳さんと佐々木正吾さんが、本に書かれていることの深掘りや、書ききれなかったことを語ってくれました。

セミナーのサマリーはとっくんブログでまとめられてます。個人的にはセミナー終了直後にTwitterで「結論はやっぱりいかに日常で必要な情報を見極めて、何時でも取り出せる環境を、普段から当たり前のように構築出来るか、かな。」とつぶやいて総括してました。

最大32GBを超える容量を使えるようにしたり、仕事や生活に役立つアプリは、おそらくすべてのiPhoneユーザーそれぞれの想像を超えるものがどこかに存在していて、この本の他にもいろいろなところで紹介されています。アプリだけでなく情報においても、iPhoneに収めていつでも取り出せることで、驚くほど価値が生まれるものがあります。

例えば私は、以前から本や雑誌を裁断してPDF化し、PCやiPhoneに入れて活用しようとしてますが、いろいろ試してみると、それらのPDFをどこに入れればより活用できるかが、本の内容によって違っていることを実感してます。

ビジネス誌はDropBoxに入れて家と会社のPCに共有することで資料製作などに役立ってますし、何度でも読み返したいマンガはiPhoneに入れてます。iPhoneの画面で活字は苦しいですが、マンガならあまりストレスを感じることなく読めます。逆に裁断しなければよかったと思える本もあります。最近では美味しい店を紹介する雑誌はiPhoneに入れた方がいいんじゃないかなと思い、時間のあるときに裁断しようとしてます。

このように本をiPhoneに入れるというだけでも、向き不向きがあり、まずは実践してみないとわかりません。ただ、自分にぴったりの方法が見つかると、場合によっては生活が劇的に変化することさえあるでしょう。

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iPhone情報整理術などの本を読んでみたり、いろいろなアプリやサービスを試してみることで、自分にとってのiPhoneの価値がどんどんと上がってくるんじゃないかなと思います。

iPhone情報整理術 ~あなたを情報’’強者’’に変える57の活用法!(デジタル仕事術シリーズ)iPhone情報整理術 ~あなたを情報’’強者’’に変える57の活用法!(デジタル仕事術シリーズ)
(2009/10/21)
堀 正岳佐々木 正悟

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マガストアでGoo、GooWORLD、GooBikeが発売されました

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もう1週間ほど経ってしまいましたが、MAGASTORE(マガストア)にて「Goo」「GooWORLD」「GooBike」の販売が始まりました。12/4現在でGooが5部、GooWORLDが6部、GooBikeが4部販売されてます。お値段はすべて115円(iPhone版)でMAGASTORE最安です。

もともとGooは国産中古車情報、GooWORLDは輸入中古車情報、GooBikeは中古バイク情報誌として書店やコンビニで販売されています。雑誌の方はそれぞれの中古車物件情報が中心ですが、MAGASTORE版は雑誌の最初の方にある記事のみです。物件情報は、それぞれPC(Goo-net、GooWORLD、GooBike)や、モバイル(Gooクルマ情報、バイク情報)で検索した方が便利だと思いますので。

実はもう1ヶ月程前には発売できる準備が整っていたのですが、Appleの承認をいただくのに時間がかかってしまいました。iPhoneアプリじゃなくてMAGASTOREのコンテンツとして販売するにもチェックを通す必要があるわけなんですよね、しかも米国本社の方の。

で、早速それぞれを(自腹で)購入して試読してみました。正直なところ「読める」けど雑誌より「読みやすい」というレベルではないかもしれません。1ページ全体から読みたいところを読める大きさにズームアップしスクロールして…と、雑誌のレイアウトをiPhoneのスクリーンに詰め込むと、やはり無理が出ます。

ただ、電車の中で立っているときなど両手が使えないときは、その便利さを実感できると思います。まぁ、MAGASTORE以外にも読めるコンテンツがたくさんありますが…

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今後、電子書籍市場は急拡大するともいわれており、MAGASTOREはそこへの第一歩として始めました。今後はKindleなど他へも積極的に展開したいなと思ってます。(ただ最近部署が変わってしまって私自身がここへ関わっていけるか微妙なのですが…)

ビジネス雑誌を裁断・データ化して、より「活用」する

ビジネス雑誌裁断

座右のマンガをiPhoneに入れるに続いてもう一つ私の活用術を。それはビジネス雑誌の特集の裁断、PDF化です。特に表やグラフ化された調査・統計データは、資料作成のときに大いに役立ちます。

こうした記事は役に立つものでもそうそう読み返すことはありません。けど、調査・統計データは、企画書やプレゼン資料の説得力を上げたり、ハクをつけるのに大いに役立ちます。しかもデジタル化されていれば、必要なところをトリミングして貼り付ければOK。また、データがほしいとお願いされたときでも、すぐにメールやプリントアウトして渡すことができます。

ビジネス誌グラフ

もちろん、後で記事を見返すこともできます。だいたいこういうときは全部ではなく1~2ページ程度なので、本よりやや読みづらいPC画面上でもさほど苦になりません。むしろ本棚をあさるよりずっと楽です。

あとは、必要なときにすぐ取り出せる環境を作っておけばカンペキです。USBメモリやポータブルHDDでもいいですが、私はDropBoxにPDF化した資料を入れておき、家と会社のPCで共有してます。

ビジネス雑誌PDF化

…とまぁ、ここまで書いといてなんですが、まだ資料がそんなにたまってないせいか、必要となる機会がたくさんあるわけでもありません。もちろん役に立ったことも何度かありますが。

ここで言いたいのは、ビジネス雑誌でもマンガでも「活用する」本や雑誌は、きれいに保管していても、必要な時に手に届かないところにあったり役に立たなければ、大事にしているつもりであっても、捨ててしまったも同然ということです。

データ化して価値のあるもの、紙のままにしておくことで価値のあるものを見分けるのが重要なんじゃないかなぁ、と思います。

iPhoneに「座右のマンガ」を入れて持ち歩こう

整理HACKS!」や「iPhone情報整理術」で、本を裁断・PDF(電子書籍)化してPCやiPhoneで見ようというハックが紹介され、ネットでも実践しているのをちょくちょく見かけます。

おいらもその一人です。整理Hacks!を読んだ翌日には富士通のシートスキャナ「ScanSnap S1500」と、PLUSの裁断機「PK-513L」を購入。おいらのデスクの右側には裁断機がドーンと鎮座してますw。

PK-513
ドーン

で、たまっていた本や雑誌をスキャンしていったのですが、特にiPhoneには何を入れ、どのように活用すればいいか、いろいろ試してみました。

他を見ると路線図や時刻表などが紹介されてますが、おいらなりにベストだと思ったのが「座右のマンガ」です。

読み終えて単に「面白かった」だけで終わらず、自分の考え方や行動に影響を与えたマンガを入れておくと、ちょっと空いた時間などに読み返して「教え」を取り戻すことができます。

活字の本も入れておきたいところですが、iPhoneの大きさでは読むのにちょっと苦しい。マンガなら比較的字が大きいし、絵を見ればだいたい思い出すことができます。

iPhoneマンガ iPhone活字

ちなみに私が入れているのは
ドラゴン桜
マネーの拳
銀のアンカー
エンゼルバンク(モーニングKC)
それぞれ全巻です。

はい、すべて三田紀房氏の作品です。偏っているのはわかっていますが、今のところ常に持ち歩きたいのはこの4つかなと。最近、「堂本ルール」が面白くて、裁断して入れようか考え中です。

PDFリーダーアプリは「GoodReader」がいいと思います。理由は操作性の良さと、200ページ超のPDFでも重くならずに読めるので。他も試してみましたが、今のところこれに勝るアプリを見つけられてません。

リアル本の電子書籍化には色々なHacksがあると思いますが、まずはこれをオススメします。他にもありますが、それはまたの機会に。。。

iPhone版「弾言」の読みやすさは、他でも実現できるのか

iPhone版の「弾言」、想像以上に読みやすかった。読む側のことをしっかり考えて作り込まれつつ、著者の挑発とも思える機能まで備わっていた。

弾言はちょうど1年ほど前に出版された、小飼弾さんと山路達也さん著の人生論。以前に
書籍で一読して、なかなか面白かったので、iPhone版はその復習とネタとして買った。

弾言と弾言


iPhone版は「クーリエジャポン」にも使われているボイジャーの「T-Time」をプラットホームにして作られている。T-Timeで作られた電子書籍は、少なくとも私の知る限り他に比べて操作性が良く、かつ読みやすい。その理由は
「1ページあたりの分量がiPhoneに最適化されている」
「すべての操作が片手でできるように作られている」

からだと思う。このおかげで電車の中などで本を開くのに比べてとてもハードルが低い。

しかも弾言は内容がテーマごとに細分化されており、書籍版でも2~4ページごとに「弾言」として結論を導いている。1つのテーマを読むのに1分かかるかかからないか程度なので、通勤電車でも区切りをつけやすい。たしか「R25」も同じことを考えていたと聞いたことがある。

弾言比較

T-Timeは非常によくできたフォーマットだが、大きな欠点がある。それはアプリの製作に時間がかかること。なぜなら、本の装丁をそのまま使えず、新たに組み直す必要があるためだ。

「クーリエジャポン」も本誌発売からiPhone版が出るまで数週間ほどかかっている。これはアプリの製作期間とAppleの認証によるものだと思う。以前、ブックフェアでボイジャーがT-Timeを使った電子書籍アプリの製作方法を紹介していたのを見たことがあったが、本の内容や構成を理解し、読者がどういう順序で読み進めるか、読むのに最適な文字の大きさはどれくらいか、どこで区切ればいいか、などを考えながら作る必要があると感じた。マニュアル化してバイトに任せるにはちょっと荷が重い。

T-Time製作画面1 T-Time製作画面2


さらに弾言では書籍と書いてあることは一緒でも、タイトルの付け方や装飾などをiPhone向けに変えている。弾さんはブログ

作る側としてはこれは手間がかかります。@Tats_yも大変だったようです。

と漏らしている。

私はiPhoneの「Magastore」で、自社の雑誌を提供する(これを書いている時点で未発売)担当をしているが、基本的に目次などの仕様書を書いてPDFの原稿と一緒に送るだけだ(実際はもう少し手間がかかっている)。すでに他では本誌発売の翌日にはMagastore版が発売されているものもある。しかし読みやすさでは同じ雑誌でも「クーリエジャポン」にはかなわない。
iPhone_クーリエジャポン iPhone_GQ


こうした原因は、iPhoneの画面と書籍の面積の違いによるものなので、今後Kindleの画面を高精細にし、かつ軽く、片手だけで操作できるのような端末で解決するかもしれない。さらに端末だけでなく配信インフラや出版社とのビジネス関係など、諸々課題があるが、それぞれで解決(妥協)できる素地ができつつあるので、案外来年の今頃には自分もフツーにiPhone以外の電子書籍を使っていると期待してみる。


そうそう、最初に書いた「挑発と思える機能」とは、オートスクロール(ページめくり)のこと。左上のアイコンをタップしてONにすると、だいたい3.5秒ほどで画面が切り替わる。1ページあたり平均して200字ほどあるので、1秒間に60文字前後は読まないとついていけない。本文では「多くの本を読み飛ばせ」とありますが、まさにこれくらいのスピードで読み飛ばせと言っているんじゃないかと。
弾言 オートスクロール

弾言 成功する人生とバランスシートの使い方弾言 成功する人生とバランスシートの使い方
(2008/09/25)
小飼 弾山路 達也

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